商品紹介
【特集1】トランプふたたび
2016年大統領選によるトランプ大統領の誕生は熱狂と分断の時代の幕開けを告げた。国内のみならずアジア、中東、ヨーロッパなど、世界中を振り回したトランプのアメリカは幻滅と妥協、不信と極端化の渦を増大させながら、自壊していった。だが、そこでもたらされた「遺産」はバイデンのアメリカにも色濃く息づいている。
米中対立やふたつの戦争という危機のもと、2024年の今、ふたたび吹き荒れるトランプ旋風。その風はどこから吹いているのか。何をもたらそうとしているのか。アメリカ内外の軋みを直視し、私たちに突きつけられた問いと向き合う。
【特集2】人権を取り戻す
ジャニーズ性加害問題などを国際社会から批判され、「あったのに、なかったこと」にされてきた問題の深刻さを日本社会は受け止めることとなった。認識のギャップはどこから生まれたのだろう。
女性・性的少数者・外国人労働者への差別、原発事故対応……日本は様々な人権侵害のリスクを国連などから指摘されている。だが政策に十分生かされず、司法も人権救済に遠い。「息苦しさ」を強いる構造が、いま問われている。
ビジネスも様々な社会活動も、もはや人権への配慮なくしては成り立たない。そして、国際的な人権救済システムは大きく進展し、人びとの実践は国内にもある。人権はどこか遠くの話ではない。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
■特集1 トランプふたたび
〈座談会〉なぜトランプなのか──極端化と幻滅の果てに 遠藤 乾(東京大学)×渡辺将人(慶應義塾大学)×三牧聖子(同志社大学)
米中東政策の綻びはどこに向かうか──イスラエル もうひとつのトランプ旋風 鈴木啓之(東京大学)
米連邦最高裁 アメリカ政治の主戦場 秋元由紀(翻訳家・米国弁護士)
〈対談〉「新冷戦」か混沌か──米大統領選と東アジア情勢 李鍾元(早稲田大学)×益尾知佐子(九州大学)
気候危機とトランプ2.0 八田浩輔(毎日新聞)
大学不信と多様性へのバックラッシュ 林 香里(東京大学)
〈新連載〉ルポ 軍事優先社会 第1回 ミサイル基地・弾薬庫と棄民政策に抗う 吉田敏浩(ジャーナリスト)
破壊された「戒め」──群馬県朝鮮人追悼碑撤去に抗して 朴順梨(ライター)
イスラエルによるガザでの戦争は、気候の破局にも「莫大な」影響を与える ニーナ・ラカーニー(ジャーナリスト)、訳・解説=中村峻太郎
〈ルポ〉ストーカー加害者治療は可能か 前編 内澤旬子(文筆家)
世界の潮
イスラエルにジェノサイド防止の暫定措置命令 長 有紀枝(立教大学)
インドネシア大統領選 「最悪の選挙」はいかに戦われたか 見市 建(早稲田大学)
京アニ事件と甲府事件──ふたつの死刑判決が問うもの 後藤弘子(千葉大学)
PFAS汚染列島 規制強化に逆行する日本 諸永裕司(ジャーナリスト)
■特集2 人権を取り戻す
人権は「身近で小さな場所」から始まる──憲法と国際人権法の循環ダイナミズム 江島晶子(明治大学)
「ビジネスと人権」のいま 伊藤和子(弁護士)
〈対談〉なかったことにされてきた声から──災害・避難・ジェンダー 清水奈名子(宇都宮大学)×吉田千亜(ライター)
なぜ沖縄は国連に訴えるのか 阿部 藹(琉球大学客員研究員)
夜店 男性たちは、本当に哲学をしてきたのか? 小手川正二郎(國學院大学)
スケッチ 担当者 松田青子(作家)
災害とダイバーシティ 内田 賢(一橋大学修士課程)
能登半島地震がつきつけた原子力防災の破綻 満田夏花(FoE Japan)
〈ルポ〉サパティスタ蜂起30年 暴力と利権に蝕まれるチアパス 文=工藤律子 撮影=篠田有史
性虐待を受けた子どもへワンストップなケアを 田上幸治(神奈川県立こども医療センター)
子どもに安心を、司法に付添犬を 山本真理子(帝京科学大学)
〈対談〉新しいメディアと調査報道のかたち 辻 麻梨子(Tansa)×石田 健(The HEADLINE)
〈新連載 往復エッセイ〉言葉と言葉のかくれんぼ 第1回 太陽の子、月の子 斎藤真理子(翻訳家)、チョン・スユン(翻訳家)
本との出会い
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 酒井啓子(千葉大学)
本とチェック 第11回 スーザンと二人の老詩人 金承福(クオン代表)
いくつもの線のはざまで──エーリン・ペーション『アフガンの息子たち』 よこのなな(翻訳家)
PTSDという「未来への負債」──蟻塚亮二『悲しむことは生きること──原発事故とPTSD』 寺尾紗穂(シンガーソングライター)
連載
島に帰る 第3回 がらくたの歴史 榎本 空(エスノグラファー)
〈小さな物語〉の復興 第4回 マンスプレイニング 小川公代(上智大学)
隣のジャーナリズム──AIは文学を変えるか 樋口 薫(東京新聞文化芸能部)
ボナエ・リテラエ──私の読書遍歴 第17回 『生きる勇気』 森本あんり(東京女子大学長)
脳力のレッスン(262)二一世紀システムを日本はどう生きるか 寺島実郎
片山善博の「日本を診る」(173)国民の信頼を回復することができる政治資金規正法改正に 片山善博(大正大学)
「変わらない」を変える 第11回 3月8日は国際女性デー 今年は平和のためにこそ 三浦まり(上智大学)
香港からの通信 第20回 香港人学者がみた台湾総統選挙 陳健民(台湾国立政治大学)
気候再生のために 第23回 気候科学者の受難 江守正多(東京大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第320回(24・1~2) 編集部
記憶をもった鏡──モハメド・ブーロイサ『P?riph?rique』 戸田昌子(写真史家)
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記
表紙木版画 久保舎己(せんじょう 1981、裏表紙 二人で泣く 2018)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+安賀裕子
2016年大統領選によるトランプ大統領の誕生は熱狂と分断の時代の幕開けを告げた。国内のみならずアジア、中東、ヨーロッパなど、世界中を振り回したトランプのアメリカは幻滅と妥協、不信と極端化の渦を増大させながら、自壊していった。だが、そこでもたらされた「遺産」はバイデンのアメリカにも色濃く息づいている。
米中対立やふたつの戦争という危機のもと、2024年の今、ふたたび吹き荒れるトランプ旋風。その風はどこから吹いているのか。何をもたらそうとしているのか。アメリカ内外の軋みを直視し、私たちに突きつけられた問いと向き合う。
【特集2】人権を取り戻す
ジャニーズ性加害問題などを国際社会から批判され、「あったのに、なかったこと」にされてきた問題の深刻さを日本社会は受け止めることとなった。認識のギャップはどこから生まれたのだろう。
女性・性的少数者・外国人労働者への差別、原発事故対応……日本は様々な人権侵害のリスクを国連などから指摘されている。だが政策に十分生かされず、司法も人権救済に遠い。「息苦しさ」を強いる構造が、いま問われている。
ビジネスも様々な社会活動も、もはや人権への配慮なくしては成り立たない。そして、国際的な人権救済システムは大きく進展し、人びとの実践は国内にもある。人権はどこか遠くの話ではない。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
■特集1 トランプふたたび
〈座談会〉なぜトランプなのか──極端化と幻滅の果てに 遠藤 乾(東京大学)×渡辺将人(慶應義塾大学)×三牧聖子(同志社大学)
米中東政策の綻びはどこに向かうか──イスラエル もうひとつのトランプ旋風 鈴木啓之(東京大学)
米連邦最高裁 アメリカ政治の主戦場 秋元由紀(翻訳家・米国弁護士)
〈対談〉「新冷戦」か混沌か──米大統領選と東アジア情勢 李鍾元(早稲田大学)×益尾知佐子(九州大学)
気候危機とトランプ2.0 八田浩輔(毎日新聞)
大学不信と多様性へのバックラッシュ 林 香里(東京大学)
〈新連載〉ルポ 軍事優先社会 第1回 ミサイル基地・弾薬庫と棄民政策に抗う 吉田敏浩(ジャーナリスト)
破壊された「戒め」──群馬県朝鮮人追悼碑撤去に抗して 朴順梨(ライター)
イスラエルによるガザでの戦争は、気候の破局にも「莫大な」影響を与える ニーナ・ラカーニー(ジャーナリスト)、訳・解説=中村峻太郎
〈ルポ〉ストーカー加害者治療は可能か 前編 内澤旬子(文筆家)
世界の潮
イスラエルにジェノサイド防止の暫定措置命令 長 有紀枝(立教大学)
インドネシア大統領選 「最悪の選挙」はいかに戦われたか 見市 建(早稲田大学)
京アニ事件と甲府事件──ふたつの死刑判決が問うもの 後藤弘子(千葉大学)
PFAS汚染列島 規制強化に逆行する日本 諸永裕司(ジャーナリスト)
■特集2 人権を取り戻す
人権は「身近で小さな場所」から始まる──憲法と国際人権法の循環ダイナミズム 江島晶子(明治大学)
「ビジネスと人権」のいま 伊藤和子(弁護士)
〈対談〉なかったことにされてきた声から──災害・避難・ジェンダー 清水奈名子(宇都宮大学)×吉田千亜(ライター)
なぜ沖縄は国連に訴えるのか 阿部 藹(琉球大学客員研究員)
夜店 男性たちは、本当に哲学をしてきたのか? 小手川正二郎(國學院大学)
スケッチ 担当者 松田青子(作家)
災害とダイバーシティ 内田 賢(一橋大学修士課程)
能登半島地震がつきつけた原子力防災の破綻 満田夏花(FoE Japan)
〈ルポ〉サパティスタ蜂起30年 暴力と利権に蝕まれるチアパス 文=工藤律子 撮影=篠田有史
性虐待を受けた子どもへワンストップなケアを 田上幸治(神奈川県立こども医療センター)
子どもに安心を、司法に付添犬を 山本真理子(帝京科学大学)
〈対談〉新しいメディアと調査報道のかたち 辻 麻梨子(Tansa)×石田 健(The HEADLINE)
〈新連載 往復エッセイ〉言葉と言葉のかくれんぼ 第1回 太陽の子、月の子 斎藤真理子(翻訳家)、チョン・スユン(翻訳家)
本との出会い
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 酒井啓子(千葉大学)
本とチェック 第11回 スーザンと二人の老詩人 金承福(クオン代表)
いくつもの線のはざまで──エーリン・ペーション『アフガンの息子たち』 よこのなな(翻訳家)
PTSDという「未来への負債」──蟻塚亮二『悲しむことは生きること──原発事故とPTSD』 寺尾紗穂(シンガーソングライター)
連載
島に帰る 第3回 がらくたの歴史 榎本 空(エスノグラファー)
〈小さな物語〉の復興 第4回 マンスプレイニング 小川公代(上智大学)
隣のジャーナリズム──AIは文学を変えるか 樋口 薫(東京新聞文化芸能部)
ボナエ・リテラエ──私の読書遍歴 第17回 『生きる勇気』 森本あんり(東京女子大学長)
脳力のレッスン(262)二一世紀システムを日本はどう生きるか 寺島実郎
片山善博の「日本を診る」(173)国民の信頼を回復することができる政治資金規正法改正に 片山善博(大正大学)
「変わらない」を変える 第11回 3月8日は国際女性デー 今年は平和のためにこそ 三浦まり(上智大学)
香港からの通信 第20回 香港人学者がみた台湾総統選挙 陳健民(台湾国立政治大学)
気候再生のために 第23回 気候科学者の受難 江守正多(東京大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第320回(24・1~2) 編集部
記憶をもった鏡──モハメド・ブーロイサ『P?riph?rique』 戸田昌子(写真史家)
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記
表紙木版画 久保舎己(せんじょう 1981、裏表紙 二人で泣く 2018)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+安賀裕子
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