商品紹介
『時刻表おくのほそ道』は、『時刻表2万キロ』で国鉄全線完乗を果たした宮脇俊三が、地方の中小私鉄を乗り歩く様子をまとめた鉄道エッセイ集。本書で特徴的なのは、今までの作品では宮脇一人で訪れた各地の路線を鉄道紀行としてまとめたのに対し、同行者がいることである。文芸誌に16回にわたり連載し訪れた27の鉄道は、時刻表の巻末にひっそりと掲載されている中小私鉄で、毎回文芸誌の担当編集者が同行する汽車旅だ。同行の者は鉄道に一角の興味を持つ編集者で、宮脇とめぐる鉄道の旅の中で軽妙に掛け合う様子がユーモアを誘う。連載の途中で他部署に移る担当者と入れ替わりに担当になった編集者もまた鉄道好きの若者で、前任者と違った個性との掛け合いが絶妙である。現在では廃線になった線区も多い路線を北から南へ訪ね歩く様子も、当時の鉄道事情に思いを寄せることができる。
国鉄分割民営化(1987年)の3年ほど前に刊行された『終着駅へ行ってきます』は、赤字に喘いでいた国鉄末期の中でもまだまだ地方のローカル線が残っていた時代。こうした中、宮脇は北は根室から南は枕崎まで25のローカル線終着駅をめぐる旅に出かけ、その風情を独特な筆力で描いている。現在では、本書に登場する終着駅のうち根室標津、十勝三股、瀬棚、比立内、熱塩、東赤谷、谷汲、海部、杉安は廃止、または終着駅ではなくなっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
国鉄分割民営化(1987年)の3年ほど前に刊行された『終着駅へ行ってきます』は、赤字に喘いでいた国鉄末期の中でもまだまだ地方のローカル線が残っていた時代。こうした中、宮脇は北は根室から南は枕崎まで25のローカル線終着駅をめぐる旅に出かけ、その風情を独特な筆力で描いている。現在では、本書に登場する終着駅のうち根室標津、十勝三股、瀬棚、比立内、熱塩、東赤谷、谷汲、海部、杉安は廃止、または終着駅ではなくなっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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