「（――んっ……）あっ……、アアッ！」ヌルリとした柔らかい感触――それが、再び私の泉に触れた。チュクチュクと二、三度泉を掻き乱した指先が離れ、すぐさまそこには新しい熱が生まれ出す。こういうのを「膝が笑う」というのだろうか――ある高速道路サービスエリア・パーキング。連休を実家で過ごそうと思った私は、普段は通り過ぎるサービスエリアでゆっくりとした時間を過ごしていた。「すみませーん、ちょっとイイですか？」――不意に話しかけてきた男性は、綺麗な顔をした意外に筋肉質な男性で。そんな彼との出逢いを、私は少しだけ楽しもうと思ったのだ。夜も深まりパーキングで談笑していた頃。「お話しができて楽しかったです」そう言った私の一言が、彼を変えてしまったようだった。「“楽しかった”？　あれ、過去形？」ゆっくりと伸びる彼の腕が私を引き寄せて。強引にも思える指先を、拒むことはできなかった。「こんな場所で知らない男にこんなコトされてるのに。逃げないんだ？」　――気分転換。そんな考えから始まった私の深夜旅行。それは、私を意外な方向へと導く「深夜旅行」になって――。　おやすみ前のナイト・ノベル。ドキ☆キュン♪ストーリー