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4月号の総力特集は「チャイナショックが来る」。津上俊哉氏は「いまの中国は、日本の1990年代バブル崩壊、米国のITバブル崩壊およびリーマン・ショック後とそっくりな動きを示していることがわかる」と述べ、片岡剛士氏は「懸念すべきはデフレ、株安、人民元レートの対ドルでの急落といったマネーを通じた混乱であり、これが長期化する可能性が高まっている」と読む。また、武者陵司氏は「この金融波乱は人類の歴史上最大の過剰投資を行なった中国において、長く続く清算過程が始まったことの狼煙というほかはない」と懸念。一方でシンシアリー氏は廃紙拾いに注目し、「古物商が廃業したのは、同じく古紙を買い取る企業が苦しいからだ。小さな企業がつぶれるのは、大きな企業が苦しいからだ」と、不況の連鎖を説明。堤堯氏は「韓国は中国ともスワップ協定を結んでいるが、中国経済の雲行きが怪しくなってきて、またぞろ日本にとりすがってきた。昔からあの国は、あっちに擦り寄りこっちに擦り寄り、二股三股外交をやらなきゃ生き延びられない」と評する。第二特集は「老後は怖くない」。『嫌われる勇気』の著者岸見一郎氏は「人生とは、ゴールをめざして走り抜くレースではなく、いまこの瞬間を旋回するダンスのような刹那の連続である。どこに向かうのでもなく『いまこの瞬間、自分は充実している』という感覚こそ人間にとって完全で美しいものです」と説く。ほかに石黒マリーローズ氏、白澤卓二氏vsエリカ・アンギャル氏など。巻頭は、竹内弘高氏と佐藤智恵氏が東北の震災から5年の対談「東北から始まる『賢慮の資本主義』」。遠藤功氏の「現場資本主義が世界を救う」と併せて読んでいただきたい。
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