商品紹介
【特集1】創刊1000号 私たちはどう生きてきたか
1945年12月の創刊号刊行からまもなく80年。今号で「世界」は1000号を迎える。
雑誌は、雑誌をとりまく世界とともに変わり続けてきた。そのなかで変わらない一本の線があるとすれば何なのか。
これからどうなるか、ではなく、どうするか。人の心を動かすのは、「にもかかわらず」である。逆境、苦境にもかかわらず、違う道を探り続けること――初代編集長の吉野源三郎はこんな言葉を残している。
若い書き手の「期待」から、そして書き手と読み手の声から。創刊80年を次号に控え、今号では1000号に到った本誌の歩みを振り返ります。
【特集2】高市以降の政治地図
「解党的出直し」とされた自民党総裁選のすえ、高市早苗氏が新総裁、そして内閣総理大臣に選出された。
政治とカネ問題への対応をめぐり公明党が連立を離脱、必死の多数派工作を経て発足した新政権。政局本位の露骨な政治力学を前に、野党は旗を掲げられず、存在感を見せられなかった。
踊る株式市場、沸く世論に高い支持率。他方、大幅な防衛力強化へと突き進もうとする政権の危うさは決して見過ごせない。
液状化の度を増す政治に、「越えてはならない一線」を引く。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
■特集1 創刊一〇〇〇号 私たちはどう生きてきたか
『世界』がみた世界──その持続と変容 山本昭宏(神戸市外国語大学)
安倍能成をめぐると『世界』だって少しずぼらになる 高田里惠子(桃山学院大学)
《これからの世界》
希望を叩き起こす 永井玲衣(哲学者/作家)
戦争と大内兵衛──失意の中で「息の長い努力」を続けること 掛貝祐太(茨城大学)
点と点を緩やかに 玉城愛(沖縄女性運動史研究)
実験のなかへ 森田和樹(同志社大学)
〈インタビュー〉わたしたちの砥石 樋口陽一(憲法学者)
読者談話室の賑わい 福嶋聡(書店員)
「読む」が変わると人生も──精読と乱読の時代を経験して 三宮麻由子(エッセイスト)
〈対談〉読み手は書き手の鏡 松沢裕作(歴史学者)×三宅香帆(文芸評論家)
五年前の夏と今年の夏、核と音楽 古川日出男(作家)
「台湾有事」に突き進む日米同盟 石井暁(共同通信)
旧統一教会問題 韓総裁逮捕が露にした日韓の落差 櫻井義秀(北海道大学)
世界の潮
瀕死のマクロン政権──空洞化する民主主義 吉田徹(同志社大学)
■特集2 高市以降の政治地図
〈対談〉右傾化する政党政治──野党の存在意義とは 今井貴子(成蹊大学)×三浦まり(上智大学)
フェミニズムは何と闘っているのか──女性初の内閣総理大臣誕生の文脈 岡野八代(同志社大学)
宗教右派との距離──高市政権を読む 斉藤正美(富山大学非常勤講師)
〈インタビュー〉高市政権という分岐点──道具と化した政策、数合わせの連立 御厨貴(東京大学名誉教授)
国会をレトリックで読み解く──政治的駆け引きの裏側 木下健(福岡工業大学)
野党多弱はなぜ止められないか──参議院という構造的要因 高宮秀典(拓殖大学)
史実と解釈──石破所感に寄せて 保阪正康(作家)
〈スケッチ〉膠と油と液タブ ぱらり(漫画家)
〈夜店〉トラウマを脱植民地化する──ジェノサイド後のルワンダから 大竹裕子(医療人類学)
ガザ、ニューヨーク、ハーグ 国連八〇年目の憂鬱 鴨志田郷(NHK解説主幹)
一世紀前のパレスチナ問題──現代に連なる問いとして 鶴見太郎(東京大学)
ふたつのジェノサイド──ドイツ 植民地主義の遺産 駒林歩美(ライター)
海の底から掘り起こされる記憶──長生炭鉱水没事故をめぐる市民運動 大和裕美子(九州共立大学)
人びとが織りなす社会戦争──あの戦争の戦争画を読む 益田肇(シンガポール国立大学)
民主主義の最後の砦──アメリカ公共図書館のいま 石山徳子(明治大学)
ストーカー対策最前線──(後編)被害体験が示す分かれ道 内澤旬子(文筆家)
本との出会い
言葉の外の居心地──三宅唱監督『旅と日々』 中井菜央(写真家)
伝説的ルポライターの文体の強度──児玉隆也『一銭五厘たちの横丁』 稲泉連(ノンフィクション作家)
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 酒井啓子(千葉大学)
言葉と言葉のかくれんぼ 第20回 オマージュ 斎藤真理子(翻訳家)
〈連載最終回〉ハンセン病詩人 韓何雲の素顔 第3回 理想郷と定着村の終焉 吉川凪(作家、翻訳家)
原発事故検証の空白 第6回 眠る資料を呼び覚ます 添田孝史(科学ジャーナリスト)
「戦後」解体 第9回 日本で脱植民地化を論じるために 福永玄弥(東京大学)
連載
隣のジャーナリズム 戦後、解放、そして「分断」 徐台教(「コリア・フォーカス」編集長)
脳力のレッスン(281)〈特別篇〉 新しい「政治の季節」への予感(前篇) 寺島実郎
親愛なる身体へ 第4回 ザクセンハウゼンに想う(後編) 李琴峰(作家)
午前1時のメディアタイムズ 第9回 ボブ・マーリーはシオニストか 若林恵(編集者/黒鳥社)
アジアとアメリカのあいだ 第11回 湿地の記憶、内戦の始まり 望月優大(ライター)
あたふたと身支度 第14回 日常こそドラマ 高橋純子(朝日新聞)
片山善博の「日本を診る」(193) 市長の不祥事をきっかけに、なぜ議員選挙なのか 片山善博(大正大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第340回(25・9~10) 編集部
記憶をもった鏡 長沢慎一郎『Mary Had a Little Lamb』 戸田昌子(写真史家)
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記
表紙画 土屋未久(表紙 風 2025、裏表紙 ひらく 2025)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
表紙デザイン 大原由衣
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+都井美穂子+國分陽
1945年12月の創刊号刊行からまもなく80年。今号で「世界」は1000号を迎える。
雑誌は、雑誌をとりまく世界とともに変わり続けてきた。そのなかで変わらない一本の線があるとすれば何なのか。
これからどうなるか、ではなく、どうするか。人の心を動かすのは、「にもかかわらず」である。逆境、苦境にもかかわらず、違う道を探り続けること――初代編集長の吉野源三郎はこんな言葉を残している。
若い書き手の「期待」から、そして書き手と読み手の声から。創刊80年を次号に控え、今号では1000号に到った本誌の歩みを振り返ります。
【特集2】高市以降の政治地図
「解党的出直し」とされた自民党総裁選のすえ、高市早苗氏が新総裁、そして内閣総理大臣に選出された。
政治とカネ問題への対応をめぐり公明党が連立を離脱、必死の多数派工作を経て発足した新政権。政局本位の露骨な政治力学を前に、野党は旗を掲げられず、存在感を見せられなかった。
踊る株式市場、沸く世論に高い支持率。他方、大幅な防衛力強化へと突き進もうとする政権の危うさは決して見過ごせない。
液状化の度を増す政治に、「越えてはならない一線」を引く。
※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
■特集1 創刊一〇〇〇号 私たちはどう生きてきたか
『世界』がみた世界──その持続と変容 山本昭宏(神戸市外国語大学)
安倍能成をめぐると『世界』だって少しずぼらになる 高田里惠子(桃山学院大学)
《これからの世界》
希望を叩き起こす 永井玲衣(哲学者/作家)
戦争と大内兵衛──失意の中で「息の長い努力」を続けること 掛貝祐太(茨城大学)
点と点を緩やかに 玉城愛(沖縄女性運動史研究)
実験のなかへ 森田和樹(同志社大学)
〈インタビュー〉わたしたちの砥石 樋口陽一(憲法学者)
読者談話室の賑わい 福嶋聡(書店員)
「読む」が変わると人生も──精読と乱読の時代を経験して 三宮麻由子(エッセイスト)
〈対談〉読み手は書き手の鏡 松沢裕作(歴史学者)×三宅香帆(文芸評論家)
五年前の夏と今年の夏、核と音楽 古川日出男(作家)
「台湾有事」に突き進む日米同盟 石井暁(共同通信)
旧統一教会問題 韓総裁逮捕が露にした日韓の落差 櫻井義秀(北海道大学)
世界の潮
瀕死のマクロン政権──空洞化する民主主義 吉田徹(同志社大学)
■特集2 高市以降の政治地図
〈対談〉右傾化する政党政治──野党の存在意義とは 今井貴子(成蹊大学)×三浦まり(上智大学)
フェミニズムは何と闘っているのか──女性初の内閣総理大臣誕生の文脈 岡野八代(同志社大学)
宗教右派との距離──高市政権を読む 斉藤正美(富山大学非常勤講師)
〈インタビュー〉高市政権という分岐点──道具と化した政策、数合わせの連立 御厨貴(東京大学名誉教授)
国会をレトリックで読み解く──政治的駆け引きの裏側 木下健(福岡工業大学)
野党多弱はなぜ止められないか──参議院という構造的要因 高宮秀典(拓殖大学)
史実と解釈──石破所感に寄せて 保阪正康(作家)
〈スケッチ〉膠と油と液タブ ぱらり(漫画家)
〈夜店〉トラウマを脱植民地化する──ジェノサイド後のルワンダから 大竹裕子(医療人類学)
ガザ、ニューヨーク、ハーグ 国連八〇年目の憂鬱 鴨志田郷(NHK解説主幹)
一世紀前のパレスチナ問題──現代に連なる問いとして 鶴見太郎(東京大学)
ふたつのジェノサイド──ドイツ 植民地主義の遺産 駒林歩美(ライター)
海の底から掘り起こされる記憶──長生炭鉱水没事故をめぐる市民運動 大和裕美子(九州共立大学)
人びとが織りなす社会戦争──あの戦争の戦争画を読む 益田肇(シンガポール国立大学)
民主主義の最後の砦──アメリカ公共図書館のいま 石山徳子(明治大学)
ストーカー対策最前線──(後編)被害体験が示す分かれ道 内澤旬子(文筆家)
本との出会い
言葉の外の居心地──三宅唱監督『旅と日々』 中井菜央(写真家)
伝説的ルポライターの文体の強度──児玉隆也『一銭五厘たちの横丁』 稲泉連(ノンフィクション作家)
読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて 酒井啓子(千葉大学)
言葉と言葉のかくれんぼ 第20回 オマージュ 斎藤真理子(翻訳家)
〈連載最終回〉ハンセン病詩人 韓何雲の素顔 第3回 理想郷と定着村の終焉 吉川凪(作家、翻訳家)
原発事故検証の空白 第6回 眠る資料を呼び覚ます 添田孝史(科学ジャーナリスト)
「戦後」解体 第9回 日本で脱植民地化を論じるために 福永玄弥(東京大学)
連載
隣のジャーナリズム 戦後、解放、そして「分断」 徐台教(「コリア・フォーカス」編集長)
脳力のレッスン(281)〈特別篇〉 新しい「政治の季節」への予感(前篇) 寺島実郎
親愛なる身体へ 第4回 ザクセンハウゼンに想う(後編) 李琴峰(作家)
午前1時のメディアタイムズ 第9回 ボブ・マーリーはシオニストか 若林恵(編集者/黒鳥社)
アジアとアメリカのあいだ 第11回 湿地の記憶、内戦の始まり 望月優大(ライター)
あたふたと身支度 第14回 日常こそドラマ 高橋純子(朝日新聞)
片山善博の「日本を診る」(193) 市長の不祥事をきっかけに、なぜ議員選挙なのか 片山善博(大正大学)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第340回(25・9~10) 編集部
記憶をもった鏡 長沢慎一郎『Mary Had a Little Lamb』 戸田昌子(写真史家)
岩波俳句 選・文 池田澄子(俳人)
アムネスティ通信
読者談話室
編集後記
表紙画 土屋未久(表紙 風 2025、裏表紙 ひらく 2025)
キャラクター・扉絵 西村ツチカ
表紙デザイン 大原由衣
アートディレクション 須田杏菜
本文デザイン 大原由衣+都井美穂子+國分陽
マイメニュー
何か良い本ないかな?
おトクに読める本は?
探してる本はあるかな?
- 詳細検索
- 著者別検索
- 出版社別検索
- 書籍トップ
- 書籍一覧
- ビジネス書・政治・経済
- 小説一般
- 推理・ミステリー小説
- 歴史・戦記・時代小説
- ライトノベル
- コンピュータ・IT
- ホラー・怪奇小説
- SF・ファンタジー小説
- アクション・ハードボイルド小説
- 経済・社会小説
- エッセイ
- ノンフィクション
- 恋愛小説
- ハーレクイン小説
- 英語・語学
- 教育・教養
- 辞書
- 旅行・アウトドア・スポーツ
- 料理・生活
- 趣味・雑学・エンタメ
- 詩歌・戯曲
- 絵本・児童書
- マルチメディア
- 写真集
- 雑誌トップ
- 雑誌一覧
- ビジネス・政治経済
- 総合週刊誌・月刊誌
- モノ・トレンド
- 男性誌
- 女性誌
- 自動車・乗り物
- コンピュータ・サイエンス
- スポーツ・アウトドア
- エンターテイメント・グラビア
- 暮らし・食・教育
- 趣味・芸術・旅行
- コミック雑誌
- NHKテキスト[語学]
- NHKテキスト[一般]
- 有料メルマガ
- 無料コンテンツ/カタログ
書籍を探す
コミックを探す
雑誌を探す
新聞を探す
リンク
ヘルプ