SL-A300はLinuxを搭載したSLシリーズの国内向け第一弾モデルとして2002年にデビューしました。



当時のモバイルツールは、パソコンとの連携ニーズが強く、本製品はＰＣコンテンツビューアをコンセプトに、最高の「ＰＣコンパニオン」を創出すべく企画開発されました



※ＰＣコンパニオン（PC Companion）は当時PalmOS搭載PDAやMicrosoft社のPocketPC/WindowsCE、HP社のLXシリーズ、英国のPSIONなど世界の様々なPDAが目指していた、PCと同じような機能や役割をモバイルツールで代替、もしくはPCと連携することで実現させようとする機器に共通する世界観でした。



SL-A300は、ハードウェアの特長としては、カラー画面で最薄・最軽量を目指しました。3.5型QVGA(240x320ドット）画面を搭載しながら厚さ12.5mm、重さ120gを実現。さらに画面下部にはコントロールボタンを配置。片手操作も可能としました。



ソフトの特長はPCとUSB接続すると外部ドライブになる「ザウルスドライブ」、パソコンの画面に表示している情報を瞬時にザウルスに転送できる「ザウルスショット」これらの機能を活用し、様々なPCファイルやデータを手軽にモバイルで活用することができました。もちろんLinuxOS搭載で、カレンダーやアドレス帳などはもちろん、Word,Excel互換アプリをはじめ、様々なアプリを利用頂く事ができました。



周辺機器も現代からみると特長的です。「コミュニケーションアダプタCE-JC1」（PHSカードなどを装着しモバイルデータ通信を可能とし、しかも長時間利用のための充電池も搭載）や、PC連携に便利な「クレードルCE-ST8」なども、商品特長を支える重要な機器であり、多くのお客様が本体と同時にご購入頂いていました。



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