商品紹介
日本語と英語の間には、はるかな隔たりがあることが予想される。 そのため今回、第1章では日本語と英語の間の「距離感」を測るための、ある実験を行うことにした。 ①「昨日の発見は衝撃だった」 何でもない文のように見えるが、実はこの日本文には、秘密がある。 この文の中に出てくる「昨日」「発見」「衝撃」という3つの名詞は、 どう入れ替えても、すべて文になるのだ。実際にやってお見せしよう。 ①「昨日の発見は衝撃だった」 ②「昨日の衝撃は発見だった」 ③「発見の昨日は衝撃だった」 ④「発見の衝撃は昨日だった」 ⑤「衝撃の昨日は発見だった」 ⑥「衝撃の発見は昨日だった」 どうだろう。中には多少ぎこちない日本語もないではないが、 6つの文の微妙なニュアンスの違いに、お気づきいただけただろうか。 これだけでもちょっと驚きなのだが、私が行った実験とは、 「この6文を英語にするとどうなるか?」というものだった。 たとえば、①の「昨日の発見は衝撃だった」なら、 Yesterday's discovery was a shock. となり、これは難なく英語にすることができる。 このあたりは、さして「日本語」と「英語」の間の距離を感じることもない。 だが③の「発見の昨日は衝撃だった」あたりになると、 そうはいかなくなることがおわかりになるだろう。 本書での私のねらいは、こうした日本語と英語との間にある距離を縮めることで、 みなさんを“読み通せる英文法”を書けるようにすることなのである。 ▼目次 第1章 日本語と英語の距離を測る 第2章 「SV」感覚 第3章 英文法の道具立て 第4章 文はフレーズでできている! 第5章 クイズで覚える英文法 第6章 動詞句の3段構造 第7章 「文型」か「文形」か? 第8章 道具としての「5文型」 第9章 仮定法の質問 第10章 24人の悟り ▼著者紹介 晴山陽一 Yoichi Hareyama 1950年東京生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒業後、出版社に入り、 英語教材の開発、国際的な経済誌創刊などを手がける。 1997年に独立、以後精力的に執筆を続けており、著書は140冊を超える。 著書に『すごい言葉』(文春新書)、『英語ベストセラー本の研究』(幻冬舎新書)、 『話したい人のための丸ごと覚える厳選英文100』(ディカヴァー・トゥエンティワン)など。 2015年1~2月にかけて、Kindleで総合1位を獲得。 2014年から、電子書籍の出版塾を開講し、多くのベストセラー著者を輩出している。
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